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抗がん剤治療中の口内炎

ご覧いただきありがとうございます。薬剤師まさです。

皆様からコメントをいただき、とても嬉しいです。その反面、もう少し早くお伝えできたら良かったと思うお言葉をいただき、頑張らねばと奮起しております。


本日は口内炎についてまとめてみたいと思います。抗がん剤治療のとても辛い副作用の1つ『口内炎』。健康な方ができる口内炎とは痛さも口内炎のでかさも治りの悪さも違います。少しでも皆様の参考になると嬉しいです。

口内炎ってビタミンが効くらしいね!
抗がん剤治療による口内炎はビタミンじゃダメなんだよー。早く治せる方法を紹介しますね

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口内炎

口内炎とは

口内炎とは、医療用語では口腔粘膜炎/口腔粘膜障害と表現されます。一般的にポチッとできることを口内炎と呼ばれるが、それ以外の口のトラブルも含めて、口腔粘膜炎と表現します。

一般的な口内炎

アフタ性口内炎

【特徴】灰色から黄白色の小円形(多くは3~5mm程度)

【原因】口腔内の衛生不良、睡眠不足、偏った食事、ストレスなどが挙げられる

カタル性口内炎

【特徴】口腔粘膜が発赤して腫れる。ひび割れや赤い斑点、水泡の可能性も。

【原因】物理的影響。噛んだり、火傷、入れ歯の金具が当たったりしてできます。

ウイルス性口内炎

【特徴】唇やその周辺の皮膚に小さな水泡(水ぶくれ)が生じる。

【原因】単純ヘルペスウイルス

ヘルペスウイルスに一度感染すると、一生涯体の中に生息し続けると考えられており、風邪やストレスなどの刺激をきっかけとして、繰り返し口唇ヘルペスの症状を引き起こします。

実は非常に重要です。特に血液がんの方は、治療中に出現してしまう可能性があります。予防内服で防ぐことができます。必ず教えてください!

抗がん剤治療による口内炎

抗癌剤が直接作用することで、粘膜が傷つき口内炎となってしまうタイプ、抗癌剤によって骨髄抑制状態となり、口腔内の感染によって二次的に発症する口内炎がある。抗がん剤のせいでできた傷が口内炎になるか、抗がん剤のせいで感染症になり、口内炎ができるかのどちらかです。

口内炎対策

傷ができたら、傷口を清潔に保つ事!感染症にならないようにするために、口の中を常にきれいにしておく事、これが最も大事です。

予防編

時間、回数、うがいが重要ですの仕方を意識しましょう。

またうがいのやり方も重要です。一緒に確認をしましょう

時間は2時間毎!2時間を超えてくると口腔内の細菌が増えてきます。…と言っても2時間毎やるのはなかなかしんどいですよね。私も指導していても厳しいと思います。

回数は1日7-8回を目標!起きている間はこまめにしましょう。このようにお話しをし、生活リズムにあったうがい時間を探して指導を行います。

大事なのはうがいの方法も大事です

左はガラガラうがい。右はブクブクうがい。

やってほしいのは、こちらのブクブクうがい。

ガラガラうがいでは口の中が綺麗になりません!ブクブクうがいを徹底してください。予防の目的は口腔内の衛生環境をいい状態にすることです。ブクブクうがいをして洗い流してください。

治療編

【うがい薬】 アズレンスルホン酸ナトリウム含有製剤を使用してうがいする。抗炎症効果があるため、痛みの緩和や治りがやや早くなる可能性がある。

【軟膏】ステロイド含有の軟膏製剤を使用して、 抗炎症効果を期待

【パッチ】口腔内にできた口内炎部分にパッチ製剤を貼る

今日ご紹介したのは、薬でもなんでもありません。とにかくたくさんうがいして下さいというお願いです。これを越える治療方法・予防方法はございません。ですが、口内炎の痛みがとてつもない場合があります。同種造血幹細胞移植をされる方などは出血される方もいるかと思います。その場合は痛み止め入りうがいをアレンジして作成したりします。さらには鎮痛剤を服用してもらいます。我慢してでもうがいを続けたほうが早く良く治ります。本当に痛くて大変だと思いますが、頑張った分早く治ります

患者さんからよく聞かれる質問

うがいはいつしたら良いですか?
1日7〜8回頑張りましょう!ですが、とても大変かと思います。起床時・毎食前後・寝る前で8回になります。2時間毎を守るよりは回数を意識して、ブクブクうがいをしてみて下さい。
市販で売ってるマウスウォッシュは使用しても良いですか?
基本的にはokです。ですが、アルコール成分が含まれているため、刺激が強くしみる可能性があります。痛みが強い場合はやめましょう。

最後までご覧いただきありがとうございます。 

読んでいただいた方が、より安全な抗がん剤治療を受けられるように願っています。また元気な時間を1日でも長く・楽しく・素敵な思い出を作れるよう、副作用を気にしないで生活できるように貢献できるよう情報を発信していきたいと思います。

薬剤師まさ

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