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薬剤師の仕事

ご覧いただきありがとうございます。 私は薬剤師のまさと申します。

私は普段、病院の薬剤師として勤務しております。

病院の薬剤師と聞いて、あまりピンとこない方が多いかと思います…

病院に受診すると、外来で処方箋をもらい「院外の調剤薬局」や「ドラッグストア」で薬をもらうかと思いますが、入院している患者さんは院内で薬をもらっていますよね。

外来患者さんに比べ入院患者さんの重篤度は高く、点滴も使用しながら治療していますよね。

実はその薬すべて病院の薬剤師さんがCheckして準備しているのです‼

病院にいる薬剤師は飲み薬だけでなく、点滴の薬も正確に準備を行い、払い出しを行います。より詳細な患者さんの個人データ(採血結果など)を見ながら薬剤の内容・服用量・タイミング・薬の飲み合わせなど様々なCheckを行い準備しています。

少しカッコよく聞こえませんか?(自己満足の可能性が大いにあります)

病院薬剤師について少しだけでも知っていただけたらと思います。

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病院薬剤師とは

概要

病院の中で使用されているすべての「薬」について、安全で効果的に使用されるように関与しています。

薬を通して、患者さんにより安心して医療を受けられるように、そして一日でも早く回復できるよう責任をもって仕事をしています。

参考文献: https://www.jshp.or.jp/banner/general/pamphlet5.pdf

非常にざっくりとしておりますね。

実際どんなことを薬剤師が担っているかについて紹介したいと思います。


仕事内容


調剤業務

医師の処方せんに基づいて、外来患者さんにお渡しするお薬を調剤する外来調剤と入院している患者さんのお薬を調剤する入院調剤があります。主に飲み薬を準備しており、シロップ剤、粉薬や軟膏の準備をしています。大きくて飲めない場合、錠剤を粉砕することで粉薬にして準備をしたり、飲み薬がたくさんあって管理が大変であれば、朝分・昼分・夕分を1パックにまとめて(一包化)準備していたりします。


注射業務

注射薬は、一般に効果が強く血管内に直接投与されるので使い方には特に注意が必要です。また、急性期に使用されるので、病状に応じて処方内容が細かく変化します。そのため注射薬の調剤では、患者さんの検査値や、年齢、体重、発熱、食事摂取など様々な状況を考慮し、処方されたお薬についての配合禁忌(混ぜてはいけない薬)、投与量、投与速度、投与期間などのチェックを行います。ここで疑わしい点は医師にも確認し、より適切な注射薬が安全に使用されるように努めています


製剤業務

院内製剤とは薬剤師により病院内で調製され、その病院内で使用される製剤のことです。薬物治療において、市販されているお薬では効果が得られない場合、市販されている剤形(薬の形)そのままでは治療に使用できない場合など、薬物治療上のニーズに応じて、個々の患者さんに合わせてお薬(院内製剤)を調製しています。完全オーダーメイドの薬です。


注射薬混合調製業務

注射薬混合調製業務というのはアンプルやバイアルに入った注射薬を点滴の中に混ぜ、患者さんへすぐに使用できるようにする業務のことです。注射薬は血管に直接薬を入れるため、飲み薬などに比べてより強力で早い効果が期待でき、大量の水分や栄養を補給できます。最近は複雑化する抗がん剤治療の点滴を薬剤師が混ぜていたりすることも増えてきています。


外来化学療法室

外来で抗がん剤を点滴する外来化学療法室には、多くの施設で薬剤師が活躍しています。レジメン(抗がん剤治療の計画書)チェック、抗がん剤の調製、抗がん剤治療の説明や副作用の確認、医師への処方提案などを行い、患者さんが安全で安心して治療ができるようにがん治療に深く関わっています。


医薬品情報業務

医薬品を適正に安全に使用するためには、投与方法、投与量、副作用、相互作用などの様々な情報を収集し、その情報が適切なものかどうか評価していくことが必要となります。収集した医薬品情報は、書籍や文献の様なアナログ情報として、またコンピューターのようなデジタル情報として管理しておきます。そして医師、薬剤師、看護師などの医療従事者や、患者さんへ情報提供しています。


病棟薬剤業務

患者さんに適切な薬物療法が行われ、かつ患者さんに安心してお薬を使用していただけるよう、医師や看護師をはじめとする多くの部署と連携して次のようなことを行っています。


治験業務

薬剤師は医療機関における治験を実施するチームの一員として、専門的な立場から治験責任医師・治験分担医師の業務を支援することや、医療機関におけるすべての治験薬を適正に保管管理するとともに、治験を実施するための計画書(プロトコル)に従い、治験薬が適正に投与されているかを確認することなどが義務づけられています。このように薬物療法の責任を担う薬剤師にとって、治験への関与は必要不可欠となっています。


☆薬剤師外来

来院された患者さんがお薬の服用で困っていることはないか、他の医療機関から処方されているお薬がある時にはその服用状況や効果の重なるお薬が処方されていないかなどを確認、またサプリメント摂取、アレルギーなどについても患者さんとお話しします。お話しから得られたことを診療に役立つ情報にまとめ、安全で効果的な治療が出来るように医師や看護師に提供しています。


☆専門薬剤師

病院薬剤師は薬の専門家です。「薬のことで分からないことがあったらとりあえず薬剤師に相談」というのが病院での常識です。ただ、すべての質問に即座に答えられるわけではありません。最近の薬物療法の進歩は目覚ましく、「専門家の薬剤師がより専門的知識を充実して臨床現場に貢献してほしい」という要望が強くなっています。ある薬物療法の分野で臨床経験を積み、研究を行い、しかるべき関連学会の認定を受けることにより専門薬剤師(スペシャリスト)になる制度が出来ています。

参考文献:https://www.thpa.or.jp/pharmacists-work

こうやって書いてみるとたくさんありますね。

実は病院の中で多くの薬剤師が色々な業務をしていることがわかるかと思います。

患者さんの前に現れる業務は少ないことからも目立たないのかもしれませんが…

なぜブログをはじめようと思ったか

近年のがん医療は物凄いスピードで成長しており、昨日までの常識が、明日にはもう時代遅れになるかもしれません。はっきり言って全領域で世界中の発展と同じように知識を蓄えることは、不可能です。もうAIの時代ですもんね。それは薬剤師だけの問題ではありません、医師をはじめ医療スタッフ全員に言えることかもしれません。

私は色々な医師が担当する患者さんに服薬指導をしてきました。医師によって治療方針は大きく変化することがあります。勉強していて最新の医療を提供できる医師もいれば、自分の経験を優先するのせいか時代遅れや最善の医療を提供できていない医師もいるのが現状です。間違っているわけではありません、医療ミスというわけでもありません。もっと質を上げた治療ができるかもしれないのです。

なぜそんなことを言うかといいますと、「知らなかった」が医療を受ける患者さんにとって、大きな負担になっている可能性があるかもしれない現実があります。

私は少しでも皆様に有益な情報を発信できるよう継続していきたいと思います。

特に私自身の得意分野であるがん医療について、情報を発信できたら嬉しいです。

私の夢は「一人でも多くの患者に最善の医療を提供できるよう社会に貢献すること」です。論文を書くことで世界中の医療従事者に情報提供ができるかもしれないと頑張り続けました。・・・いや今も頑張ってます。

ブログを通じて治療を受けている患者さんの副作用軽減に貢献できることを夢見て、情報提供したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

Pharmacistまさ

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