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速報!光免疫療法とは

ご覧いただきありがとうございます。薬剤師まさです。

ついに光をあててがん細胞を壊す「光免疫療法」の新たな臨床試験(治験)の結果が公表されました。新たな治療方法について紹介したいと思います。

光免疫??また新しい治療だね。
そうなんです!これがとてもすごい治療かもしれません。

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光免疫治療

光免疫治療とは

光免疫療法(ひかりめんえきりょうほう)は、光線力学療法と免疫療法を組み合わせた、開発中の新たながん治療法の候補のひとつであると言われてきました。2015年4月にアメリカ食品医薬品局(FDA)から臨床試験開始許可を受け、現在は臨床第3相試験を実施中です。光免疫療法は略してPITまたは、近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)と呼ばれます。

…ん?とても難しいですね…。

これ簡単に言いますと、がん細胞の表面にある特有の抗原に「IR700」という色素が結合し、そこに近赤外線を当てることでがん細胞に変異を与え、がん細胞を破壊します。

がん細胞だけを狙い、近赤外線だけの力で破壊する体に優しい治療になっています。

対象の患者さん

対象は頭頸部がんの患者さんを対象に治療しております。つんく♂さんや忌野清志郎さんが罹患した疾患ですね。


臨床試験の結果

米国の30人の頭頸部(けいぶ)がんの患者を対象にした第2a相の治験の結果、4人はがんが消え、9人は縮小したと報告されています。関連があるとみられる重篤な副作用は3人にあり、多くの患者さんを対象とした第3相臨床試験の結果を見て考えなければならないと思います。


臨床試験結果の意味

この対象患者さんは手術や抗がん剤などの治療で効果がなかった方を対象としています。頭頸部扁平上皮癌の転移・再発症例における化学療法単独での平均生存期間は6-9か月程度であり、1年生存率は20-40%程度であるとされています。抗がん剤を実施してもこの程度なのにもかかわらず、抗がん剤の効果がない方で、がん細胞が消失する方がいることは非常に画期的です


いつ頃できるようになるのか

昨年12月から、さらに多くの患者を対象に有効性や安全性を確認するための第3相の治験を、米国や日本などで開始されました。今年4月には厚生労働省から、新薬や新しい治療法を短期間で審査する「先駆け審査指定制度」の対象に指定もされ、積極的な承認促進があると言っても過言ではありません。

早く届いて欲しいですね…現場は1日でも早い承認を待っています。


最後までご覧いただきありがとうございます。 

読んでいただいた方が、より安全な抗がん剤治療を受けられるように願っています。また元気な時間を1日でも長く・楽しく・素敵な思い出を作れるよう、副作用を気にしないで生活できるように貢献できるよう情報を発信していきたいと思います。

薬剤師まさ

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